過負荷検知付ギアモーター (電流検知式)
過負荷検知付ギアモーター (電流検知式)
主な機能
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モーター過負荷時の過電流を検知してモーターを停止させます。
また信号用のリレー接点(a接/b接)もある為、この信号接点にてモーターが停止するように制御(回路遮断)していただくことでもモーターを保護することが可能です。 - ブレーカやサーマルと違い任意で設定した電流値によってモーター電源を遮断するため、減速機と機械装置を瞬時に保護することが可能です。
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検知電流、ロードタイマ、スタートキャンセルタイマの各種設定が可能です。(工場出荷時設定)
- 検知電流
モーター過負荷保護時の設定電流値 設定範囲0.1~2.5A〔0.1A単位〕 *誤差±10% - ロードタイマ
検知電流を超えてからモーター電源を遮断するまでの時間 設定範囲0.3~0.8秒〔0.5s単位〕 *誤差±0.5s
(タイマカウント中に検知電流を下回った場合タイマはリセットされます。) - スタートキャンセルタイマ
モーター起動時の突入電流を無視する時間 設定範囲1.0~8.0秒〔0.5s単位〕 *誤差±0.5S
- 検知電流
基板に印加されるため、基板の制御電源部が破損します。
基本仕様
項目 | 仕様 |
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定格電圧 | 200/200/220V |
定格周波数 | 50/60/60Hz |
モータ容量 | 0.1kW~0.4kW |
減速比 | 1/5~1/400 |
検知電流設定 | 0.1A~2.5A ±10% (工場出荷時設定) |
ロードタイマ | 0.3~8.0秒 ±0.5秒 |
スタートキャンセルタイマ | 1.0~8.0秒 ±0.5秒 |
遮断方式 | モーター電源自己遮断 (U相 V相の2相遮断) 遮断状態を保持 |
復帰方式 | 電源遮断 (1秒以上) 後、再投入 |
信号用リレー仕様 | 1C接点 AC250V/1.5A DC30V/2.0A(抵抗負荷) 最小負荷 DC5V/10mA |
電源入力用端子台仕様 | 角座金付ネジM4、端子幅8.2mm以下 |
信号用端子台仕様 | 差込式端子台、適合電線:0.3m㎡~1.25m㎡ (撚線)、被服剥き長さ11mm |
仕様環境
項目 | 仕様 |
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据付場所 | 屋内 |
周囲温度 | 0~40℃ |
周囲湿度 | 85% 以下 |
高度 | 1000m 以下 |
振動 | 0.5G 以下 |
雰囲気 | 腐食性ガス・蒸気がなく、塵埃・水がかからない換気の良い場所 |
動作概要
各数値設定方法
(検知電流の設定値を定格電流以上にすると、ギヤ部を破損する可能性があります。
設定変更によって生じたトラブルに関しましては、保証いたしかねますのでご了承ください)
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電流リレー設定初期値 (ボリュームを左いっぱいに廻した状態)
検知電流:定格電流
ロードタイマ:0.3±0.5秒
スタートキャンセルタイマ:1.0±0.5秒
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検知電流設定方法
タイマ設定は初期値とし、検知電流設定ボリュームを右いっぱいに回します。
モーターを過負荷状態にし、ボリュームをゆっくり左に回していきます。
電流リレーが動作したらボリュームを廻すのをやめます。
実際にモーターを通常通りに起動させ、過負荷状態になったときに電流リレーが動作するかどうかご確認ください。 -
スタートキャンセルタイマ設定方法
ロードタイマは初期化とし、設定ボリュームは右廻しいっぱいで約7秒のため、まず希望の時間に合うように適当にボリュームの位置を想定して合わせます。
モーターを過負荷状態で起動させ電流リレーが動作するまでの時間をカウントし希望の時間より長ければボリュームを左廻し、短ければ右廻しにして調整してください。 -
ロードタイマ設定方法
設定ボリュームは右いっぱいで約7秒のため、まず希望の時間に合うように適当にボリュームの位置を想定して合わせます。
モーターを通常通り起動させ、スタートキャンセルタイマの時間経過後、過負荷状態にして電流リレーが動作するまでの時間をカウントします。
希望の時間より長ければボリュームを左廻し、短ければ右廻しにして調整してください。
外観図
信号出力接点結線例
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結線例の動作について
PB1を押すとMCがONしてMのモーターが回転します。
過負荷状態になり、過負荷検知基板内のリレーが動作するとMCがOFFしモーターが停止します。
- PB1:始動ボタン
- PB2:停止ボタン
- MC:電磁開閉器接点
- M :電流リレー付, 減速機モーター
機種構成
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現在、準備中